メールマガジン第20号(平成18年12月)
◇目次

今月の"最大"と"最小":高円寺南と大宮
書籍紹介(1): 『前人木を植え、後人涼を楽しむ −杉並改革手帖−』
書籍紹介(2): 『談合業務課』他2冊
HP紹介:キッズコーナー「すぎなみくぎかいバスツアー」中の「区議会クイズ」
雑感

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●今月の"最大"と"最小":高円寺南と大宮・・・町別人口密度●
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前月に続き、町別の最大・最小を。

前月記したとおり、杉並区には、36の町(郵便番号)があります。

それぞれの人口密度(平成17年1月1日現在)を較べてみると、

最大・・・高円寺南(〒166-0003):22,426人/ku
最小・・・大宮(〒168-0061):7,593人/ku

です。

3倍以上違いますね。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/20050203_s.xls

ちなみに、町丁単位でみてみますと、

最大・・・高円寺南1丁目:25,543人/ku
最小・・・桃井3丁目:3,197人/ku

となっています。

高円寺南(JR高円寺駅南側で、青梅街道の北側)の人口密度が高いのは、何となく皆さんのイメージどおりではないでしょうか。

また、大宮や桃井3丁目の人口密度が低いのは、大宮八幡宮や桃井原っぱ広場(日産自動車跡地)があるからでしょうね。

人口密度は随時変わっていきますが、街の姿をイメージするひとつの物差しにはなると思います。
「雑学」の域を出ませんが、よろしければ上記HPを覗いてみてください。

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● 書籍紹介(1):『前人木を植え、後人涼を楽しむ −杉並改革手帖−』 山田宏著  ●
●   ぎょうせい 値段:1,429円(税別) 発行:2006年12月5日           ●
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2年半ぶりに出版された、「山田区政総まとめ」第二弾となる書籍です。

今回は、第1章で22のテーマ(施策)について、『広報すぎなみ』に掲載された「区長からのいいメール」をベースに、杉並区として取り組んだ施策をふりかえっています。

第2章・第3章では、住基ネット訴訟と教科書採択について、特別に章をたてて言及しています。

第4章は、前早稲田大学ラグビー部監督の清宮克幸さんとの対談を掲載しています。

私自身が区議としてかかわったのは、該当期間の半分(山田区政2期目)だけですが、改めてここ8年の杉並区の動きをふりかえるには、格好の書籍(もっとも簡潔な区政資料)だと思います。

また、前作にも増して、山田さん自身の思いがストレートに述べられている(と思われる)箇所も多いかな、と感じられました。

なお、書籍中に「自由意思」という言葉が何度か出てきますが、この言葉は先月私が行った一般質問への答弁でも山田区長は使っていました。

一般質問全文及び質問・答弁対照表は下記に掲載しておりますので、よろしければご参照ください。

− 一般質問全文 −
http://homepage3.nifty.com/ikuma/200611Shitumon.pdf
− 質問・答弁対照表
http://homepage3.nifty.com/ikuma/200611Touben.pdf

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● 書籍紹介(2):                                                  ●
●(@) 『談合業務課』 鬼島紘一著 光文社 値段:1,400円(税別) 発行:2005年8月30日●
●(A) 『談合の経済学』 武田晴人著 集英社文庫 値段:533円(税別)              ●
●       発行:1999年11月25日                                    ●
●(B) 『公共事業を、内側から変えてみた』 桑原耕司著 日経BP社 値段:1,400円(税別) ●
●       発行:2004年12月13日                                    ●
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福島県知事・和歌山県知事・宮崎県知事が談合に絡む問題で辞職しました。

この機会に、談合に絡む書籍を3冊紹介したいと思います。

『談合業務課』は、元大林組課長による内部告発記です。臨場感ある筆致で書き進められており、読みやすい書物だと思います。
土木・建設業界の仕組みや入札の仕組み・実態を把握するうえで、イメージをつかみやすいのではないかと思います。

『談合の経済学』は、学者による分析・歴史書です。第二部の「談合の事件史」は、私のように30代の身には面白かったですね。
全体に冷静な筆致で書かれているのが特徴だと思います。

個別には、
「予定価格制度は、官が技術的優位にあればこそ意味がある」
「談合屋を排除した結果、政治家の介入を呼んだ」
という指摘は、考えさせられました。

また、「固定費と変動費」の視点からの分析もあり、経済分析としては当然のことでも、「談合」を考える際の視点として提示されると、改めて「確かにそうだな」と興味深く読みました。

『公共事業を、内側から変えてみた』は、佐賀市の学校改築工事において株式会社希望社が行った「CM(コンストラクション・マネジメント)」の記録です。

* 株式会社希望者のHP
http://www.kibousha.co.jp/

「CM(コンストラクション・マネジメント)」の定義は、下記のとおりです。

建設プロジェクトの企画、設計、発注、工事着工、引き渡しの各段階において、マネジメント技術を使って、「スケジュール管理」「コスト管理」「品質管理」「情報管理」などを行う業務。
建築主の立場に立って建築工事のコストダウンや品質改善に取り組むサービスを言う。
(株式会社希望者のHPより)

文中に出てきますが、
「現代の設計者の多くは、デザインと建築関連の法律知識のほかに取り柄がない。機能性・経済性という視点、あるいは能力が欠如している。」
という指摘は、(設計者の方には申し訳ありませんが)納得する部分もあります。
特に、公共建築の場合に、こうした傾向がより現れているようにも思います。

今回一般質問でこの「CM(コンストラクション・マネジメント)」という手法についても取り上げましたが、談合をなくす、という視点だけでなく、

「区民にとって"最小の経費で最大の成果をあげる"」

という視点からも、施設建設の手法について今後も考えていきたいと思います。

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●HP紹介:キッズコーナー「すぎなみくぎかいバスツアー」中の「区議会クイズ」 ●
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いきなりですが、皆さんは下記の問いにどれだけ答えられるでしょうか。

(1) 選挙権は何歳から?
(2) 区議会議員選挙の被選挙権は何歳から?
(3) 杉並区議会の議員定数は何人?
(4) 区議会議員の任期は何年?
(5) 区議会議長はどのように選ばれる?
(6) 区議会臨時会の招集請求に必要な議員数は議員定数の何分の一以上?
(7) 区議会定例会は年に何回開かれる?
(8) 議会開会に必要な出席議員数は議員定数の何分の一以上?
(9) 杉並区議会にある常任委員会の数は?
(10)「請願」と「陳情」の違いは何?

実はこれ、杉並区議会公式HP内の「キッズコーナー」にある、「区議会クイズ」の問題です(実際は、3択で答えを選びます)。

「キッズ」どころか、一般の大人にとっても、全問正解するのはかなり難しいのではないでしょうか。

私は全問正解でしたが、現職議員でも全問正解できない方はそれなりにいると思います。

どれを間違えるかと言えば、問(6)でしょうね。

お知り合いの区議の方がおられれば、聞いてみるのも面白いかもしれません。
「地方自治法」の「議会」の項を、ちゃんと読んでいるかどうかの目安になると思います(ちょっと意地悪かもしれませんが)。

ちなみに、現職区議であれば、例え間違えても問(6)だけのはずです。
それ以外の問題で間違えるような区議を見かけた場合は、残念ながら「本当に区議として仕事をしているの?」と疑ってかかった方が良いと思います。

なお、上記問題の答えは、下記を試しながらご覧ください。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/kids/kids_kugikai_quiz.htm

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●雑感●
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メールマガジン第20号、いかがでしたでしょうか。

今年も残すところあと半年、来年私は"年男"です。
大きなイベントが春に迫っていますが、そのことに気をとられすぎることなく、"現職"として残りの任期もしっかり仕事をしていきたいと思います。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。

岩田いくま

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