メールマガジン第13号(平成18年5月)

◇目次

今月の数字: 1,190席
杉並区公表資料:区長の行動日程、議長の活動記録
書籍紹介: 『沈まぬ太陽(全5巻)』
HP紹介: 杉並公会堂
雑感

−−−−−−−−−−

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●今月の数字: 1,190席・・・杉並公会堂の大ホールの客席数●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

いよいよ6月1日から、新・杉並公会堂がオープンします。

その目玉となる大ホールの客席数が、上記数字です。

先日(14日)、オープニング記念祝典があり、出席しましたが、やはり音響は素晴らしいなあ、と感じました(当日は、日本フィルと杉並高校吹奏楽部の祝賀演奏がありました)。

大ホールの特徴は、2階席が「360度客席」になっていることです。つまり、舞台の後ろ側にも客席があります。

これも、クラシックコンサートを主目的としているからでしょう。

なお、この他に客席数194席の小ホールもあります。

こちらは発表会やミニコンサートだけでなく、演劇にも対応した「平土間形式」になっています。

                              先頭に戻る

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●杉並区公表資料:区長の行動日程、議長の活動記録●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

「HP紹介」のコーナーの方がよいのかもしれませんが、「公表」資料、ということでとりあげたいと思います。

まず、区長の行動日程はこちらでご覧になれます。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/library.asp?genre=57

また、議長の活動記録はこちらです。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/nittei/gicho_nittei.htm

皆さんはどのようにお感じになるでしょうか。私は「かなりハードなスケジュールだな」と思います(実際に直接話を伺っているからかもしれませんが)。

ちなみに、区長の月給は113万4,000円、議長の月給は90万9,000円です。(下記HPの2ページ目に掲載されております。参考ながら、議員の月給は59万9,000円です)

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/sg1744_3.pdf

なお、杉並区の職員数は4,000人を超えております。「従業員4,000人の会社の社長の月給」として考えた場合、区長の月給は高いのか安いのか。。。もちろん、「どのような業績を残したか」によって取締役の給与は変わるべきですが、私は(少なくとも)区長の月給は安いと思います。

蛇足ながら、都議会議員の月給は、106万円です(他に、政務調査費は月額60万円です)。

http://www.koho.metro.tokyo.jp/koho/2005/11/kiji/h-7.htm

「都議会議員はいらない」と感じている私にとっては、何ともいえない数字です。(都議会議員の存在意義には、個人的に非常に疑問を抱いており、各区議会が代表を出せば十分だと考えています)

もっとも、「区議会議員はいらない」と言われないように、きちんと仕事をしなければいけませんね。

                              先頭に戻る

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●書籍紹介: 『沈まぬ太陽(全5巻)』 山崎豊子著 新潮社     ●
● 値段:(各巻)1,600円〜1,700円(税別) 発行年:1999年●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

日本航空の1社員の軌跡を通して描かれている小説(人間ドラマ)ですが、事実(ニュース、公文書等)をベースとして小説的に再構築されたものですので、登場人物も「誰」を指しているのか、非常にわかりやすくなっています。

私はハードカバーのものを読みましたが(それでも第1巻は第10刷です)、現在は文庫本にもなっており、お読みになった方も多いのではないかと思います。

5巻の構成は、一言で言えば

・ 1〜2巻・・・労働組合をめぐる企業内の問題
・ 3巻・・・日航ジャンボ機墜落事故(御巣鷹山事故)
・ 4〜5巻・・・特殊会社(半官半民)における企業と政治の関わり/問題

となろうかと思います。

現在の私の立場からすると、4〜5巻が一番関心をもつべきところですが、一番感情移入をしたところは、やはり第3巻です。

結婚し、子どももいる身、そして親をもつ身として、ここは読んでいてやりきれなくなります。

全5巻を読むのは大変ですが、多少なりとも関心をもっていただいた方には、是非第3巻を読んでいただきたいと思います。

夫婦の絆、親子の絆というものを誰しも実感として見つめ直すのではないでしょうか。

さて、個別に印象に残った文章はいくつもありますが、その中で2つだけとりあげます。

・ "The most dangerous animal in the world"(ブロンクス動物園にある、人間の上半身が映る鉄格子のはまった鏡の上に記されている言葉)

生存欲求以外で殺害を行う動物が人間以外にいるだろうか、と考えれば、自ずと答えはでてくるような気がします。

性善説をとり続けながらも、(残念ながら)頭の片隅には常に置いておかねばならないだろうと思います。

・ 「政党の○○部会、議会の△△特別委員会−それぞれ、もっともらしい名称がついているが、そこで交わされる議論は、都合のいい世論を醸成しようとする航空会社の思惑に踊らされているというのが、実態であった」

基礎自治体(杉並区)の議会で考えた場合、「企業に踊らされる」ことはあまりないと考えますが、「行政の思惑に踊らされる」ということには、気をつけねばならないと思います。

他方、「一部の区民の思惑に踊らされる」ということも、同様に気をつけねばならないと思います。

要は、「関係者の話をしっかり聞いたうえで、自分自身の良心に従って判断する」ということではないでしょうか。そこで下した判断が、所謂「民意」とずれているようであれば、民主主義社会のルールに従ってこの職から退場することになるのでしょう。

なお、日本航空のトップ人事をめぐる迷走や、安全対策上の問題等も最近マスメディアでとりあげられておりましたが、個別企業について言及することが目的ではないため、ここでは取り上げません。ご了承ください。
(注)ただし、自身が体験した個別の事象については、下記ページの「5月3日の項」でとりあげております。

http://homepage3.nifty.com/ikuma/sub8.htm

                              先頭に戻る

●●●●●●●●●●●
●HP紹介: 杉並公会堂●
●●●●●●●●●●●

ご存知の方もおられると思いますが、今回杉並公会堂を建替えるにあたっては、PFI(Private Finance Initiative)という手法を採用しました。
これは、公共施設等の設計・建設、維持・運営等を民間の資金、経営能力等を活用して行う事業手法です。

いくつかのパターンがありますが、杉並公会堂の建替えにあたってはBOT方式(Build Operate and Transfer)を採用しました。
簡単に申し上げれば、30年間は事業者(民間会社)の所有物として運営を行い、30年後に区が買い取る、という契約になっています。

したがって、区の行事での利用は優先的に行われますが、それ以外の企画(どのようなコンサートを公演するか等)は、大林組と京王設備サービスで構成された「PFI杉並公会堂株式会社」が行います。

こうしたイベント情報や、施設の予約状況等が掲載されているのが、下記HPです。

http://www.suginamikoukaidou.com/index.html

既に年内の記念公演が20以上掲載されておりますので、ご興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。

http://www.suginamikoukaidou.com/sponsor/index.html

なお、クラシックコンサートホールとしての"売り"として、世界の3大ピアノ(スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン)が取り揃えてあります。
日本では杉並公会堂だけ、とのことです。

http://www.suginamikoukaidou.com/feature/index.html

私はピアノとは縁がなかったため、残念ながら「きっとすごいことなんだろうな〜」という感想しか持てませんでしたが。。。

ちなみに、エレクトーンは6年くらい習っていました。おかげで中学生くらいまでは、主旋律と和音が掲載された楽譜を見れば、即興で大体弾けましたが、今ではその面影はありませんね。

                              先頭に戻る

●●●●
●雑感●
●●●●

メールマガジン第13号、いかがでしたでしょうか。
発行が予定より2日遅れ、申し訳ありませんでした。

昨年の5月に第1号を発行して以来、おかげさまで2年目に入ることができました。
不十分な出来のときもあったかと思いますが、折に触れていただく皆さんからの激励や反応が支えになり、途中で停止することなく続けることができたように思います。

これからも続けていくつもりでおりますので、今後ともお読みいただければ幸いです。

さて、次回の区議会定例会は、6月19日(月)に開会予定です。
HPを利用した新たな取組みも考えておりますので(メールマガジンの次号でお知らせする予定です)、こちらもお付き合いいただければありがたく思います。

岩田いくま

                              先頭に戻る

            平成18年のメルマガ一覧に戻る