◇目次

今月の数字: 1,365億6,700万円
杉並区発行資料:『平成18年度 当初予算(案)の事業概要』
視察レポート: 東京ガス 防災供給センター 他
HP紹介:ニュートラ「適性・適職診断」 他
雑感

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●今月の数字: 1,365億6,700万円・・・杉並区の平成18年度一般会計予算(案) ●
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固い財政の話になりますが、杉並区の予算規模をいくつか紹介したいと思います。
上記の一般会計予算(案)額を区民の人数51万6、671人(2月1日現在)で割ると、

一人あたり、26万4、321円

となります。いかがでしょうか?収めている税金との関係もありますが、赤ちゃんから年配の方まで、平均するとこれだけのサービスを区から受けていることになります。

ちなみに、杉並区には3つの特別会計があり、
・ 国民健康保険事業会計・・・464億7,200万円
・ 老人保健医療会計・・・412億8,300万円
・ 介護保険事業会計・・・266億7,400万円
です。

一般会計にこれら特別会計も足すと、2,509億9,600万円となり、

一人あたり、48万5,795円

となります。みなさん、どのような感想をもたれるでしょうか。

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●杉並区発行資料:『平成18年度 当初予算(案)の事業概要』 ●
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今月3日に区長記者会見が行われ、その際に示された資料です。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/H180203PR.pdf

来年度予算(案)の概要が示されており、
@ 全体像をつかむ
A 新しい取組みを把握する
にはわかりやすい資料だと思います。

マスコミに取り上げられていたのは、

・ (仮称)子育て応援券の導入準備

でしょうか。これ以外にも、

・ 杉並版「市場化提案制度」の創設
・ 新・杉並公会堂のオープン(6月1日です)
・ 杉並師範館の開塾
・ コールセンターの運営
・ 都市型水害対策の強化

等が示されています。

「もう少し詳しい情報を知りたい」という方は、『平成18年度予算の概要』を見ていただければと思います。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/jigyo_18_2.pdf

ちなみに、議員に対しては、予算(案)審査のために、上記の他に『平成18年度 杉並区予算・同説明書』も配布されます。

これは、A4版で510頁にのぼります(字数自体は少ないですが)。さすがにHPには掲載されていませんが、区政資料室(区役所2階)及び各図書館で閲覧できます。

ちなみに、区政資料室で購入することも可能です(平成17年度版は2,000円でした。昔は倍近かったような気がしますが。。。)。

あまり一般の興味を引く資料ではないかな、とも思いますが、もし図書館へ行かれた場合など、気が向いた時にでも見ていただければと思います。

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●視察レポート: 東京ガス 防災供給センター 他●
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1月25日(水)、東京ガス株式会社の防災関連システムを、同期の議員3名(全員他会派)と見学に伺いました。

http://www.tokyo-gas.co.jp/safety/index.html

見せていただいたのが、防災・供給センターと保安指令センター。また、ビデオ及びスライドで、ガスが家庭へ届く仕組みと随所で施されている災害対策の仕組みを説明していただきました。

その後、関連会社が提供している防災関連情報システムを説明していただきました。

さすが大手インフラ企業だけあり、災害発生時対応はよく考えられています。

<防災・供給センター>

防災・供給センターで使用されている「超高密度地震防災システム」では、杉並区内だけでも62箇所に地震計が設置されており、一定の震度を感知すると自動で周辺地域へのガス供給を停止するようになっています。
また、遠隔操作(つまり、防災・供給センターから)でもエリア単位で供給停止ができるようになっています。

このシステムを構築するまでは、「地区ガバナ」と呼ばれる各エリアの供給拠点へ人が走り、手動で供給停止とする必要があったため、随分と迅速な対応ができるようになった、とのことでした。

また、防災・供給センターは完全に閉じられた空間で少数の担当者によって運営されております。

自治体独自でこれだけのシステムを用意することはとてもできませんが、防災センターの考え方(運用体制も含めます)や拠点情報の収集方法に関して、自治体がどうすればよいかを考える示唆となると思います。

なお、地震発生時のガス漏れ対策としては、各家庭に設置されているマイコンメーター(ガスメーター)も一定の震度以上で自動停止します。
再開は簡単にできますので、以下その方法が示してあるHPを紹介しておきます。

http://home.tokyo-gas.co.jp/userguide/anzen/meter/reset/index.html

いつも地震発生後は「どうやって再開すればいいのか」という問い合わせが東京ガスさんにも殺到するとのことでした。

<保安指令センター>

保安指令センターは、ガス漏れ等ユーザーからの「異常発生」問い合わせに対するコールセンターであり、現場へ駆けつける保安職員とのつなぎ役を担っています。

ここでの特徴は、この受付業務を担っているのが"経験豊かな職員"だということであると思います。

一般にコールセンターのオペレータというと、業務知識の豊富さよりも対話能力(受け答えの爽やかさ等)が重視され、女性が多いと思いますが、ここでは退職OBも含めた「いかにもベテラン」という方が対応されていたのが目につきました。

これも、緊急性が問われ、判断を間違えると大事故につながりかねない事業ゆえ、と思います。

自治体経営で参考とする点としては、やはり「業務を熟知した(退職者を含む)職員の活用方法」になると思います。
当区ではコールセンター運営自体は民間にまかせますのでそこで(直接的に)活用することにはなりませんが、今後「学校区単位でのまちづくり」といった場面では、行政の実情をよく知った退職OB・OGが地域と行政のつなぎ役を果たす、という場面は出てくるのではないでしょうか。

<防災関連情報システム>

防災関連情報システムでは、「地震情報配信サービス」と「総合防災・災害情報システム」の説明をいただきました。

「地震情報配信サービス」は、「超高密度地震防災システム」で活用されている地震計が感知した震度情報を、契約企業・自治体に配信するサービスです。

http://www.jishin.net/

自治体導入事例としては、お隣りの世田谷区で利用されています。

http://setagaya.jishin3.net/

ただし、情報が揃うまで地震発生から5〜10分かかるということなので、費用対効果を考えた場合、杉並区も導入すべきかどうかは微妙なところかなと思います。

「総合防災・災害情報システム」は、GIS(地図情報システム)やモバイル端末(PDAや携帯電話等)も活用した、防災計画・被災時対応・復旧復興計画まで含めた総合システムとなっています。

http://www.tumsy.com/index.html

「防災関連の情報を一元化して整理できる」というだけでなく、「地図情報を中心に据えることで、視覚的に活用できる」「携帯端末と連動しているので、被災状況等の現地情報をリアルタイムで情報収集できる」という点がメリットといえると思います。

一方で、標準機能では「建物」別の管理となるため、集合住宅の入居世帯別被災状況管理といったことは、別途機能追加が必要になります。

昨年9月の豪雨水害対応の際、被災者情報管理(台帳管理)に非常に苦労した、という話を役所で聞いていたこともあり、せっかく携帯端末で情報の現地収集・入力→リアルタイムで情報一元化ができるのであれば、こうした「戸別」管理機能もあった方がよいと思った次第です(もちろん質疑の中で先方には伝えました)。

以上が視察のご報告です。

議会にいると、「他自治体への視察」というのはありますが、民間への視察というのはなかなかありません。

会派を超えた(同じ内容に興味を持つ)有志での視察(勉強)は、今後も行っていきたいと思います。

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●HP紹介:ニュートラ「適性・適職診断」 他●
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http://www.neutra.go.jp/diagnosis/

昨年末の某日刊紙夕刊にとりあげられていましたので、ご存知の方もおられるかもしれません。

このサイトは、政府の「若者の自立・挑戦のためのアクションプラン」に基づき、ニート・フリーター問題等に関する「広報啓発活動の一環」として運営されています。

しかし、若者に限らず、心理分析で自分を見つめ直す参考にするのも面白いかもしれません。

私は占い等全く相手にしませんが、この診断結果は結構納得しました。

質問は50問ありますが、結構すぐに終わってしまいますので、お暇なときに試してみるのも面白いかな、と思い、紹介いたしました。

他に似たような診断をしてくれるサイトとしては、

・ 辛口性格診断
http://www.jmrlsi.co.jp/cgi-bin/ego/diagform.pl

・ あなたの脳タイプ診断ビジネス編
http://passpal.co.jp/uno/brain-check.html

等があります。それぞれ試してみると、サイトによって診断結果に「?」と思う結果が出るところもあり、それもまた面白いと思います。

私自身は、「辛口性格診断」は結構思ったとおりでしたが、「あなたの脳タイプ診断ビジネス編」はやや「?」といった感じでした。

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●雑感●
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メールマガジン第10号、いかがでしたでしょうか。
今回のメールマガジンでは、「視察レポート」を中心に据え、かわりに「書籍紹介」はお休みさせていただきました。
時々の活動実態により、お伝えする内容も変えていきたいと思います。
また、今回の「HP紹介」のように、「お遊び」的要素もたまにはいれていきたいと思います。

今月20日より、区議会第1回定例会が開会します。
今回は予算(案)を審議しますので、3月17日(金)までの長丁場です。現在想定されている日程については、下記をご覧ください。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/nittei/nittei.htm

私の出番(発言機会)は、
@ 一般質問(2月22日)
A 総務財政委員会(3月1日)
B 道路交通対策特別委員会(3月2日)
C 予算特別委員会 第1部(3月7日)
D 予算特別委員会 第2部(3月8日)
E 予算特別委員会 第3部(3月10日)
F 予算特別委員会 第4部(3月14日)
G 予算特別委員会 意見開陳(3月16日)
の予定です(Bの道路交通対策特別委員会は、副委員長ですので恐らく発言しないと思います)。

時間等は不確定要素が大きいですが、目安は随時HPに掲載したいと思っておりますので、よろしければご参照ください。

http://homepage3.nifty.com/ikuma/

まだまだ朝晩は寒い日が続いておりますので、皆様もお身体ご自愛ください。

岩田いくま

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