メールマガジン第106号(平成26年2月)

◇◇◇目次◇◇◇

●今月の数字:1,611億5,000万円
●杉並区公表資料:平成26年度区政経営計画書
●書籍紹介:『民主党政権 失敗の検証』
●雑感

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● 今月の数字:1,611億5,000万円・・・      ●
●  平成26年度杉並区一般会計予算(案)の規模 ●
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1月31日に区長記者会見が開かれ、平成26年度杉並区各会計予算(案)の概要が公表されました。

また、2月5日には議会運営委員会が開催され、平成26年度杉並区各会計予算(案)の詳細が示されました。

各会計予算(案)のうち、中心となる一般会計の予算規模は、1,611億5,000万円。

前年比3.4%増であり、過去最大の予算規模となります。

通常は、予算規模云々ではなく、その中身こそが問題となりますが、今回に関しては、7月10日に現区長の任期が終了しますので、任期終了後も含めた“本格予算”とすることが果たして妥当なのかどうか。。。

こうした場合は、政策判断が求められる施策は当初予算には盛り込まず、区長選後に補正予算で対応することはよくあります(仮に区長が交替した場合に、大幅な手戻りが発生しないように)。

今回の予算(案)に関しては、本格予算(案)の適否、ということも考えなければならないと思います。

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● 杉並区公表資料:平成26年度区政経営計画書 ●
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上記でとりあげた、平成26年度杉並区予算(案)に関して、その根拠となる主要事業の概要等を記したものが、『平成26年度区政経営計画書』になります。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/H26keiei_keikakusyo.pdf

270頁に及ぶ資料ですが、予算(案)の全体像をつかんでいただくには、当資料が最適かと思います。

なお、1月31日の区長記者会見にて用いられた資料は、下記になります。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/260131mirainikakeruyosann.pdf

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● 書籍紹介:『民主党政権 失敗の検証』 日本再建イニシアティブ著 ●
●  中公新書 900円 2013年9月25日発行               ●
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私はどの政党にも所属していない無所属ですので、特定の政党を非難する立場にはありませんが、シンクタンクによる分析ということで、手に取りました。

政策や意思決定過程について、民主党政権時代を振り返り、今後のあるべき姿を展望するには、ひとつの参考となる書籍だと思います。

そうしたなかで、私が印象に残ったのは、下記です。

・「待ったなしの財政再建のために、事業も予算も縮小し、組み替えていく場合、意思決定過程はボトムアップ型からトップダウン型に変わっていかざるをえない。組織にとってマイナスの政策は、ボトムアップでは上がりにくいからである。」(P.279)

・「日本は、人口減少と国家債務の重圧のもと、優先順位を過酷に設定しなければならない“政治的トリアージ”の時代に入りつつある。」(P.290)

全てにおいてトップダウンで決定することが良いとは思いませんが、組織に適度な緊張感をもたらすトップダウンは、やはり必要だろうと思います。

また、“政治的トリアージ”という表現は、長期を見据えれば、必ずしも過激な表現とは言えないと思います。

それくらいの緊張感をもって、現世代は次世代(子供達及びこれから生まれてくる世代)のことを考えねばならないと思います。

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● 雑感 ●
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2月13日(木)から、平成26年杉並区議会第1回定例会が始まります。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/nittei/nittei.htm

そうしたこともあり、今回は早めにメールマガジンを送らせていただきました。

また、議会が始まるタイミング(及び、議会中)ではありますが、先月号でお知らせしました通り、区政に関する意見交換会を実施いたします。

・第57回・・・2月12日(水)19:00〜20:30 於:久我山会館

・第58回・・・2月16日(日)14:00〜15:30 於:高井戸地域区民センター

テーマは、今回のメールマガジンでもとりあげた「平成26年度杉並区予算(案)」を予定しております。

参加無料ですので、(大雪の影響で足元にいくらか不安はございますが)足をお運びいただければ幸いです。

岩田いくま

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