メールマガジン第84号(平成24年4月)
◇◇◇目次◇◇◇

書籍紹介:『日本の難点』 他2冊
HP紹介:ご当地ナンバープレート
雑感

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● 書籍紹介:『日本の難点』 宮台真司著      ●
●  幻冬舎新書 800円 2009年4月15日発行 ●
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はっきりいって、私には難解な書籍でした。

著者はあとがきで、

「本書はこれ以上はあり得ないというほど、噛み砕いて書かれています。本書に難解なと
ころがあるとすれば、それは記述の難解さではなく、事柄の難解さによるものです。」

と書かれていますが、「えっ、そうなの?」というのが正直な感想です。

とはいえ、非常に刺激的な書籍でした。

色々な内容が記されておりますが、

「国家(行政)は“個人の自立”を支援するのではなく、“社会の自立”を支援するべき
なのです」(P.35)

「新自由主義はもともと“「小さな政府」で行くぶん「大きな社会」で包摂せよ”という
枠組みだった」(P.134)

といったあたりには、イギリスのキャメロン政権の動きとの共通性も感じさせます。

さて、新自由主義をめぐる議論には、明らかな誤解・曲解と思えるものも含めて様々なも
のがありますが、推進する立場から書かれたものが、

『新自由主義の復権』(八代尚宏著 中公新書 ¥800 2011年8月25日発行)

です。私自身の考え方とは、非常に親和性があります。

また、「大きな社会」を考える一端としては、

『弱者99%社会』(宮本太郎編 幻冬舎新書 ¥780 2011年12月20日発
行)

も参考になると思います。

いずれにしろ、【目指すべき社会像】を、政治がしっかりと持つ必要がありますね。

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● HP紹介:ご当地ナンバープレート ●
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先月下旬、国土交通省の懇談会が、

「自動車のナンバープレートについて、いわゆるご当地ナンバーを地域振興ツールとして
もっと有効に活用できるよう、より柔軟性をもたせるべきだ」

という提言(中間とりまとめ)を公表しました。

自動車のナンバープレートということであれば、杉並区だけで判断・決定することはでき
ませんが、排気量125cc以下のバイクであれば、杉並区がナンバープレートを発行し
ていますので、独自に決めることができます。

現に、独自の原付バイク・ナンバープレートを導入している自治体は、109にのぼりま
す(日本経済研究所調べ)。

そのそれぞれの画像を見ることができるのが、下記日本経済研究所のHPです。

http://www.jeri.or.jp/center/myplate/index.html

なかなか自治体毎に特徴があって、面白いですね。

なお、この件については、平成22年及び23年の予算委員会で提案しましたが、その段
階では残念ながらあまり芳しい答弁ではありませんでした(-_-)

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● 雑感 ●
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メールマガジン第84号、いかがだったでしょうか。

HP等では既にご報告いたしましたが、3月22日に閉会しました平成24年区議会第1
回定例会において、2議案について会派と賛否がわかれたため、同日付で従前の会派を離
脱し、現在は会派「区政杉並クラブ」として、一人で活動を行っております。

会派と判断がわかれ、私が反対した2議案については、下記「区政報告Vol.34」に
理由等を記載しておりますので、ご覧いただければと思います。

http://ikuma-iwata.net/201204.pdf

新しい年度を迎え、慌ただしい日々を送っておられる方も多いかと思います。

くれぐれもお身体ご自愛ください。

岩田いくま

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