メールマガジン第82号(平成24年2月)
◇◇◇目次◇◇◇

今月の数字:4,433人
杉並区公表資料:平成24年度区政経営計画書
書籍紹介:『税と社会保障の抜本改革』
雑感

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● 今月の数字:4,433人・・・            ●
●   平成24年「成人祝賀のつどい」対象者数 ●
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先月9日、杉並区の成人祝賀のつどいが開催されました。

今年の対象者数は、4,433人。

だいぶ以前にご紹介いたしましたが、杉並区の年齢別人口構成は、20歳前後から増え始
め(10代まではだいたい各年齢とも3,000人台ですが、10代末から4,000人台になりま
す)、20代後半〜30代前半がピークの山の形となっております(もうひとつ、いわゆる団塊
の世代の方々のところで、小さな山を描きます)。

さて、上記対象者のうち、成人祝賀のつどいに参加した人は2,150人。率でみると、
48.5%となります。

20歳という年齢は、現代ではひとつの大きな節目となります。

新成人の方々には、社会的責任を持って、厳しい時代を積極的に切り拓いていっていただ
きたいと思います。

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● 杉並区公表資料:平成24年度区政経営計画書 ●
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明日16日(木)から、平成24年杉並区議会第1回定例会が始まります。

この2月〜3月議会では、毎年「来年度予算(案)」の審議が行われます。

その際、来年度の区政経営方針として示されるのが、今回ご紹介する「区政経営計画書」
になります。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/H24keiei_keikakusyo.pdf

今月5日及び8日に開催いたしました「区政に関する意見交換会」でも、この資料の抜粋
を活用いたしました。

総ページ数200頁強の大部となっておりますが、杉並区が何をしようとしているのかを
見ていただくのは、もっとも良い資料ではないかと思います。

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● 書籍紹介:『税と社会保障の抜本改革』 西沢和彦著      ●
●  日本経済新聞出版社 2,000円 2011年6月24日発行 ●
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前号に続き、社会保障改革に関する書籍を取り上げたいと思います。

今回の書籍の著者は、1965年生まれですので40歳代中半。前回取り上げた書籍の著
者を見ても、例えば小黒一正氏は1974年生まれでまだ30歳代後半です(加藤久和氏
は1958年生まれの50歳代)。

私自身が40歳代前半ですので、こうした“同年代”の方の問題意識や考え方に、比較的
親近感を抱くのかもしれません。

さて、今回とりあげる『税と社会保障の抜本改革』のなかで著者は、「税と社会保障の一
体改革は当然のこと、抜本的に見直す必要があるため“抜本改革”とした」旨を述べてお
られます。

そして、税と社会保険料が、状況に応じて「都合よく」使い分けられていることや、その
結果として「受益と負担の対応関係を旨とする本来的な社会保険」の姿から遠ざかってい
ることが指摘されています。

これは、

「社会保障給付の一定割合を中央政府や地方政府の一般会計から自動的に移転するという
財政構造は、かつてのように自然増収が見込め、高齢化率が低かった頃の過去のモデルと
考えるべき」(P.306)

という指摘が端的に示しているのではないかと思います。

また、税については消費税と所得税、社会保障については年金と健康保険における現在の
制度の課題や問題点、そして解決案がかなりしっかり示されており、複雑な財政の仕組み
がわかりやすく説明されています(とはいっても、そもそも仕組みが複雑なため、やはり
難しいです)。

また、何かと話題にのぼることがある「給付付き税額控除」についても1章をさいて説明
されています。

専門的な内容も含まれているため、一般向け書籍としての手軽さはないように感じました
が、現在の日本の「税と社会保障を中心とした財政の問題点」を包括的に把握するには、
良い書籍ではないかと思います。

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● 雑感 ●
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メールマガジン第82号、いかがだったでしょうか。

前述したとおり、明日16日(木)から議会がはじまり、そこでは来年度予算(案)の審
議もあるため、関連する資料をとりあげさせていただきました。

これから閉会予定日の3月22日まで、1カ月超の議会となります。

気を引き締めて、しっかり審議にのぞんでいきたいと思います。

岩田いくま

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