メールマガジン第39号(平成20年7月)

◇◇◇ 目次 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇ ●今月の数字:5,797万6,780円         ◇
◇ ●杉並区公表資料:杉並区耐震改修促進計画  ◇
◇ ●書籍紹介:『自治体の政策創造』          ◇
◇ ●HP紹介:花火カレンダー2008           ◇
◇ ●雑感                            ◇
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● 今月の数字:5,797万6,780円                          ●
●   ・・・住基ネット訴訟の訴訟費用(見込額)                     ●
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7月8日、最高裁判所第三小法廷において、「住基ネット受信義務確認等請求
上告等」について、決定が行われました。

結果は、メディア報道等の通り、敗訴(上告棄却)でした。
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/zyuki_saikousaiketei_h2007_2.pdf

平成16年8月24日に訴訟を東京地裁に提起して以来、約4年がたちましたが、
一つの結論が下されました。

そして、この4年間の訴訟費用(見込額)が、5,797万6,780円です。

内訳は、
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<東京地裁> 2,591万5,635円
@ 弁護士費用 2,062万5,000円
A 印紙・郵券代    16万9,480円
B 鑑定意見書等   512万1,155円
<東京高裁> 1,782万9,183円
@ 弁護士費用 1,250万0,000円
A 印紙・郵券代    48万8,700円
B 鑑定意見書等   484万0,483円
<最高裁(見込額)>1,423万1,962円
@ 弁護士費用 1,062万5,000円
A 印紙・郵券代    64万6,680円
B 鑑定意見書等   296万0,282円
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です。

残念な結果となりましたが、杉並区としてはこの結果に従い、これから住基ネ
ットへの参加準備を進めていくことになります。

現段階での予定としては、

(1) 住基カード・電子証明書の発行、広域交付等の業務開始・・平成21年1月
(2) 本人確認情報の行政機関等の利用時期
  (ア) パスポート・・平成21年1月
  (イ) 年金の現況届・・平成21年3月

となっています。

詳細は、広報すぎなみ7月21日号及び8月1日号にも掲載される予定です。

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● 杉並区公表資料:杉並区耐震改修促進計画  ●
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杉並区では、「天災=水害」のイメージが強いですが、地震への対策も怠るこ
とはできません。

この「耐震改修促進計画」は、首都直下地震から区民の皆様の生命及び財産を
守る、という目的に沿って、区内建物の耐震改修計画を定めたものです(平成
20年3月策定)。
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/library.asp?genre=404015

平成18年度東京都防災会議資料によれば、区内の約11万6千棟の建物のう
ち、多摩直下地震(M7.3)が起きた場合の建築物被害(全・半壊)想定は、
2万棟弱となっています。

これを少しでも減じていくために、現在71.3%の耐震化率を、平成27年度
までに90%以上にすることを基本目標としています。

そのなかでも、防災上重要な施設(学校や地域センター等)や多くの区民が利
用する施設(図書館や区民事務所等)については、100%の耐震化を図るこ
とを定めています。

なお、区民の皆様がお住まいになっている住宅の耐震化を図っていくために、
区として耐震診断助成を行っています。
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/guide/guide.asp?n1=80&n2=150

お住まいに不安のある方は、是非ご利用ください。

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● 書籍紹介:『自治体の政策創造』                             ●
●  著者:青山やすし 三省堂 2007年9月20日 ¥2,600           ●
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元東京都副知事の青山やすしさんの政策論集です。
現在は明治大学公共政策大学院で教鞭をとっておられます。

述べられているテーマは「都市政策」を中心に多岐に渡っており、都市部の自
治体議員としては色々と参考になりました。

もっとも、広域自治体たる東京都と、基礎自治体たる杉並区では自ずと役割は
異なりますので、そのあたりは意識して見分ける必要はあります。

全編を貫くキーワードは

「社会的包容力(社会から一定の人々を排除する状況をなくそうとする公共の
努力)」

でしょうか。

海外(特にロンドン)の事例と東京都の都市政策の比較がなされており、なか
なか興味深いものがありました。

福祉政策についても、「ベネフィット・トラップ(給付のわな)」の問題点を
強く指摘しており、元行政マンらしい見解といえるのではないかと思います。

*ベネフィット・トラップ・・・現金給付を始めると、その制度が際限なく拡
がっていき、世論も行政も政治も給付依存症になる現象

また、議員に対する
「自分のマニフェストに書いてあることが全て支持されたと思われては困る」
との指摘は、マニフェストの負の側面を言い当てていると思います。

マニフェストを作成する側(議員や首長)としては、「この約束で当選したの
だから」という意識・想いが強く、またそれが現状を打破する原動力ともなり
ますが、一方で「一人よがりの施策」となっている可能性も否定できません。
この点は、実際に政治に携わっている立場として、実感しています。

その他、様々な行政課題に対する見解が示されておりますので、興味のある分
野を読むだけでも参考になるのではないかと思います。

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● HP紹介:花火カレンダー2008      ●
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暑い時期となりました。

夏のイベントといえば、やはり花火があげられるのではないでしょうか。

私も、大学生のときは、色々な花火大会を見に行きました。

こうした全国各地の花火大会情報を掲載しているのがこちらです。
http://www.walkerplus.com/hanabi/

社会人になってからはめっきり見に行く機会がなくなってしまいましたが、長
男が幼稚園に入園して以来、親父の会で「ミニ花火大会」をやっています。

打ち上げ花火に歓声をあげる子供達の姿を見ていると、「いいものだな〜」と
改めて思います。

皆様もお時間があれば、お近くの花火大会に出かけてみてはいかがでしょうか


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● 雑感  ●
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メールマガジン第39号、いかがだったでしょうか。

住基ネット訴訟の最高裁判決を受けての委員会開催が16日だったため、メール
マガジンの発行を2日遅らせました。ご了承いただければと思います。

7月に入り、随分と暑くなってまいりました。
今回は花火大会を取り上げましたが、身近なところでは盆踊りも各地で開かれます。

暑い日が続きますが、納涼をかねて是非お近くの盆踊りへご参加ください。

なお、区政に関する意見交換会を下記日程で行います(入場無料)。

・第35回 8月27日(水) 19:00〜20:30
   久我山会館 第一・第二集会室
・第36回 8月30日(土) 14:00〜15:30
   高井戸地域区民センター 第四・第五集会室

テーマは、
@最近の杉並区議会の動き
A当面する区政の課題
です。

お時間があれば、是非お越しください。

岩田いくま

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