メールマガジン第30号(平成19年10月)
◇目次

今月の数字:35.2%
杉並区公表資料:(仮称)杉並区レジ袋有料化推進条例検討会報告書
書籍紹介:『国家の罠』
フォーラム紹介:防犯ボランティアフォーラム2007
雑感

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● 今月の数字:35.2%・・・区民のマイバッグ等持参率(平成17年7月) ●
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杉並区では、平成14年3月に「すぎなみ環境目的税条例」(いわゆる「レジ
袋条例」)を制定して以来、レジ袋の新規利用削減に向けてマイバッグ等の持
参を積極的に推進してきました。

その結果、平成14年7月段階では26.2%であったマイバッグ等持参率(併用
者含む)が、平成17年7月時点で35.2%まであがりました。

しかし、当該年度の目標である47%には遠く及ばず、「平成19年7月に6
0%」という将来目標にも、黄信号どころか赤信号が灯っていたのが当時の状
況です。

そうしたことから、税の施行も含めた再検討が行われ、幾多の経過を経て、こ
のたび「有料化」へと大きく舵を切ることとなりました。

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● 杉並区公表:(仮称)杉並区レジ袋有料化推進条例検討会報告書●
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上記のような経過のなかで、先月まとめられた報告書が、下記になります。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/rejibukuro_ho_kokusyo.pdf

「条例検討会」であることから、既に条例の構成まで視野にいれて、報告書が
まとめられています。

当報告書の特徴としては、

@ 「レジ袋多量利用事業者」という定義を行い、レジ袋有料化等を積極的に
行うべき事業者を「年間使用枚数20万枚以上」としたこと

A事業者の公表について、取組みが不十分な事業者だけでなく、優良事業者も
対象としたこと

等があげられるのではないかと思います。

なお、当案件については「区民意見提出手続き」の対象となっており、来月1
0日までがその期間となっております。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=6368

資料の分量もあまり多くはありませんので、是非ご一読いただければと思いま
す。

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● 書籍紹介:『国家の罠』 著者:佐藤優 新潮社 2005年3月25日発行 ●
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「ムネオハウス」や「疑惑の総合商社」という言葉がマスメディアで喧伝され
ていた平成14年に鈴木宗男氏に先立って逮捕された佐藤優氏が、一審判決後
に捜査の内幕や背景などをつづった書籍です。

読後の一番の感想は、「何事も複数の視点で見ないと見誤る可能性があるな〜
」ということでしょうか。

普段私たちは、身近に経験すること以外はメディアが報じた内容で「知識」を
得ていますが、その事件の「当事者」から直接話を聞く機会はほとんどありま
せん。

事実関係については、マスメディアが報じることが間違っているとは思いませ
んが、「報道されていないこと」は当然あります。

また、メディアが報じる「意見」に関しては、異なる見方も当然存在します。

そうした"当然のこと"を、改めて考えさせてくれた書籍のように思います。

さて、書籍の中から、いくつか引用したいと思います。

・「日本人の実質識字率は5%だから、新聞は影響力を持たない。ワイドショ
ーと週刊誌の中吊り広告で物事は動いていく。」

かなり過激な内容ですが、考えさせられる意見ではあると思います。

・「嫉妬心が希薄な人は、他者の嫉妬心に鈍感だ。」

自分の行動が他者にどういう影響を与えるか、ものごとを「動かす」ためには
十分注意する必要があるように思います。

・「閉塞した時代状況のなか、"対象はよくわからないが、何かに対して怒っ
ている人々"が政治扇動家に操作されやすくなるということは、歴史が示して
います。」

前述の「日本人の実質識字率論」と合わせて考えると、民主主義のメリットと
デメリットを一面で言い表しているところもあるように思います。

いかんせん外務官僚だった方の著作であるため、著者本人の発言かどうかを問
わず上記のような文章が出てきますが、政治に携わる者としては、普段の活動
をどう行うかにおいて意識させられるテーマではあります。

しかし、メールマガジン28号でも書きましたが、「入り組んだ実情を一言で
明快に表現する」のは難しいですね。。。

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●フォーラム紹介:防犯ボランティアフォーラム2007 ●
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9月23日、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、警察庁主催の「
防犯ボランティアフォーラム2007」が開催されました。

当日は全国から集まった5団体が普段の活動事例を発表しあい、最後に警察庁
生活安全企画課長が講評する、というものでした。

集まった団体の活動地を見ると、福島県、千葉県、東京都、兵庫県、熊本県。
私は東京都から選ばれた団体の一員として今回参加しましたが、遠くはわざわ
ざ熊本から来ていると思うと、さすがに色々な意味で「すごいな」と感じまし
た。

ちなみに、私達は井の頭線富士見ヶ丘駅から小田急線参宮橋駅の往復ですので
、交通費は600円です(笑)。

さて、今回集まった団体ですが、地域特性に応じて活動方法も随分異なるな〜
、と実感しました。

福島県の団体は、「20年前に出来た1,300戸の団地の自治会」中心の活
動のため、ローテーションを組んでの定期的な巡回活動が基本でした。

杉並区でも、町会・自治会が中心の防犯団体の場合、このパターンが多いよう
に思います。

千葉県の団体も福島の団体と地域の状況は似た感じを受けましたが、こちらの
特徴は夜間パトロールが徹底していることです。
やはり「都市近郊」ということもあって夜間の犯罪(車泥棒等)が多いらしく
、結果、青パト(青色回転灯パトロール車)での真夜中パトロールを月15日
行う、という、非常に徹底したものでした。

兵庫県の団体は、平成5年に入居が始まった新興住宅街ということで、PTA
世代による活動が中心でした。

ちなみにこの地域では、中学校の生徒数が今でも1,000人以上(!)との
ことであり、何となく「古きよき(?)時代」を感じさせました。
*注)杉並区では、生徒数が最も多い中学校でも、500人以下です。

熊本県の団体は、兵庫の団体とは対照的に「祖父・祖母世代」が活動の中心で
した。
当初は女性だけで活動を始めたところ、時間がたつに連れて男性(ご主人)も
参加するようになった、というお話が、地域活動における年配世代の現実を如
実に表しているような感も受けました。

ちなみに、私が所属する団体は、IT(情報機器)を活用して活動している事
例として今回参加しております。

いずれにしろ、どの団体/地域においても、「防犯」というキーワードをきっ
かけとして、地域のつながりを取り戻している(強めている)、という印象を
受けました。

強制されての地域活動は多くの人にとって苦痛だと思いますが、自らが参加し
たいテーマで地域に参加し、その結果地域において"好縁"を結んでいくのは楽
しいことだと思います。

杉並区でも、こうした"好縁"の輪が幾重にもできるような基盤づくりを区政に
携わる一人としてつくっていきたいと思います。

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●雑感●
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メールマガジン第30号、いかがだったでしょうか。

今まさに区議会第3回定例会の最中であり、明日17日(水)が、議案採決が
行われる最終日となります。

今定例会は決算審査を行う決算特別委員会もあったうえ、定例会終盤に来て幹
事長会が頻繁に開催されました。今日も決算特別委員会終了後、幹事長会が開
催される予定となっております。

頭も身体もハードな状況が続いておりますが、無事定例会が終わるまで、気を
引き締めて対応していきたいと思います。

岩田いくま

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