メールマガジン第26号(平成19年6月)
◇目次

セミナー参加レポート:自治体政策実践フォーラム
書籍紹介:『自助論』
雑感

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●セミナー参加レポート:自治体政策実践フォーラム ●
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6月13日、議会開会前日でしたが、横浜市立大学エクステンションセンターで行われた

「自治体政策実践フォーラム 平成19年度 第1回」

に参加してきました。

http://research.php.co.jp/etc/030/

第1部は、内閣府地方分権改革推進委員会事務局長の宮脇淳さんの講演
「地方分権と自治体の経営責任 地方分権改革推進委員会での議論を踏まえて」
でした。

同委員会の動きは時折マスメディアでも取り上げられており、議論の方向性を端的に説明いただいたので、非常に興味深いものでした。

5月30日に同委員会から示された『地方分権改革推進のあたっての基本的な考え方』の主なポイントとしては、

・ 政府の公式文書では初めて「地方政府」という文言を使った。
* 地方政府(の定義)・・・自治行政権のみならず、自治財政権、自治立法権をしっかりと有する完全自治体

・ 「条例による法令(特に政省令)の上書き権」を含めた条例制定権の拡大を打ち出した(これが、前述の「自治立法権の確立」と絡んできます)

・ 改めて「基礎自治体(市区町村)優先」を明確に打ち出した
* 従来の地方分権論議は、「国→都道府県」の議論が多かったように思います。
市区町村から見ると、「都道府県→市区町村」がほとんど議論になっておらず、特に東京23区の場合は、都から区への権限及び財源移譲が分権論議の中心になります。

といったところかと思います。

* 『地方分権改革推進のあたっての基本的な考え方』は下記から見ることができます
http://www.nactva.gr.jp/resource/topics_files/20070531112520.pdf

今後のスケジュールとしては、今秋に中間的な取りまとめを行い、2年後(平成21年5月頃)まで順次勧告を行うこととなっています。

この「基本的な考え方」に沿って議論が進んでいくのか、興味深く見守っていきたいと思っています。

第2部は「自治体からの実践報告」ということで、当区(杉並区)の「行政サービス民間事業化提案制度」と、相模原市の「市民協働研究の取組みと成果」が各担当者から話されました。

当フォーラムは今後定期的に開催される予定のようですので、都合がつく限り今後も参加していきたいと思います。

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● 書籍紹介:『自助論』 著者:S.スマイルズ(訳者:竹内均) 三笠書房 ¥533(税別)●
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区長・区議選後初の区議会定例会となる、「平成19年第2回区議会定例会」が今月14日から始まりました。

新しい4年間の任期の始まりということで、区長の所信表明が14日に行われました。
その中で、4年前に引き続き引用されていたのが、S.スマイルズの『自助論』です。

山田さんの愛読書とのことなので(下記HPを参照ください)、毎回所信表明で引用されるのは、ある意味当然かもしれません。
http://www.yamadahiroshi.com/profile/index.html

冒頭に出てくる「天は自ら助くる者を助く」はあまりにも有名ですが、努力の重要性は私自身も(といいますか、誰しも、ですね)頷くところですので、特に若い頃に読むには良い書籍だと思います。

「どんなにありきたりでつまらないと思われることでも、決められた仕事をきちんとこなしていけば、残りの人生はその分だけいっそうすばらしいものになる」という言葉は、社会人になりたての頃(及び、今取り組んでいる仕事に疑問を感じた時)に触れるといいように思います。

素直にそう思える人(若者)が増えれば、「ニート」なる言葉も消えゆくのではないかと(楽観しすぎかもしれませんが)思います。

それにしても、「よくぞここまで色々な例を引用できるなあ」と感じさせる書籍ですね。

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●雑感●
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今回は議会開会中ということもあり、セミナー参加レポートと書籍紹介に限定させていただきました。

15日(金)には会派を代表しての代表質問を行いましたが、そのなかで上記セミナーにも、また『自助論』にも触れております。
http://homepage3.nifty.com/ikuma/200706Daihyo.pdf

今後とも区政に関する事柄や、私自身の考え方をお示ししていきたいと思いますので、今後ともご愛読いただければ幸いです。

岩田いくま

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