メールマガジン第28号(平成19年8月)
◇目次

今月の数字:3.08
杉並区公表資料:小中学校適正配置のための再編構想
書籍紹介:『幼児化する日本社会』
雑感

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● 今月の数字:3.08・・・杉並区議会議員の平均期数 ●
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4月に区議会議員選挙があり、5月から新メンバーでの議会が始まっておりま
す。
定員48名中、今回初当選の方が13名おり、随分と議会の雰囲気も変わった
ように思います。

そこで、改めて現在在籍している議員の平均期数を調べてみると、上記のとお
り、「ほぼ3期」となりました。

期数別の人数を見てみると、
・ 1期・・・13名
・ 2期・・・12名
・ 3期・・・11名
・ 4期・・・1名
・ 5期・・・4名
・ 6期・・・1名
・ 7期・・・2名
・ 8期・・・3名
・ 9期・・・0名
・ 10期・・・1名
となっております。

3期と4期のところが大きな分かれ目になっているのが一目瞭然ですね。

また、交渉会派(所属議員数が3名以上の会派)は6つありますが、うち3つ
の会派では全所属議員が3期以下です。

このような議員構成変更の影響が、これから少しずつ出てくるように思います。

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● 杉並区公表資料:小中学校適正配置のための再編構想 ●
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先月のメールマガジンでも触れましたが、小中学校再編のための構想が、現在
「区民意見提出手続き」にかけられております。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/public_siryo1902_03.pdf

今回の構想では、小学校では7地域、中学校では4地域に区内をわけ、それぞ
れの中で学校数をどうするか、という構想が示されています。

出身校がなくなってしまったり、また近くにある学校がなくなってしまうこと
は多くの方にとって嬉しくはないことだと思いますが、上記資料10頁に示さ
れている通り、

平成19年度の児童・生徒数は、ピークだった昭和54年度の約44%

であること、その結果、同級生の数が少なくなってしまっている(小学校では
、学年1クラスという状況が普通に存在しています)ことを考えると、子ども
達のためには一定の学校統合を行うべきだと私は思います。

この問題に関しては、「大人が抱く感情」ではなく、「子ども達にとってより
ベターな教育環境はどのようなものか」という視点で今後も取り組んでいきた
いと思います。

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● 書籍紹介:『幼児化する日本社会』 著者:榊原英資 東洋経済 2007年7月19日発行●
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常日頃の議員活動・政治活動を通して私が感じていることの一つとして、

「多くの区民を惹き付けるためには、効果的なキャッチフレーズで訴えかける
必要がある。しかし、現実の政策課題に対する解決法は、誠実であろうとする
ほど一言では言えない(言えるはずがない)」

というものがあります。

そうしたなかで、新聞広告に掲載されていた"なんでも「ズバッと」が社会を
狂わせる"という文句に惹かれ、この書籍を手に取りました。

論じているテーマは多岐にわたっており、なかには同意できない視点もありま
したが、付章(最終章)で述べられている「二分割思考は知的退行」である、
という点は、まさにその通りだと思います。

例えば、28ページで

「どんなときでもわかりやすさを追求するということは、結局、白か黒かとい
うふうに割り切ってしまうことになりがち。本来、ある程度専門的にものを知
っている人の話は、わかりにくいもの。専門家はものごとを深く見ているから、
上下左右から見て、あらゆる角度から検証する。だからわかりにくい。」

と述べていますが、専門家の側が「できるだけわかりやすく」説明しようと努
力する必要があると同時に、聞く側も「理解しよう」という努力が必要である
ことを改めて感じます。

そして、138ページで述べられている

「近年、マスメディア、特にテレビは、何でも白か黒かで「ズバッと」斬って
みせる。単純な二分割思考法の傾向を強めている。」

というのは、私も強く感じており、ぜひとも変えて欲しいと思っている1人で
す。

情報量が多く、また時間に追われている感が強い現代においては、なにごとに
も「単純明快さ」が求められているのかもしれませんが、「自分で考え、判断
する」という姿勢だけは、どのような仕事をしていても忘れたくないと思いま
す。

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●雑感●
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メールマガジン第28号、いかがだったでしょうか。
今回は「杉並区議会議員の期数別人数」をとりあげましたが、私自身も2期目
を迎え、新たな立場で議員活動を行っています。

初心を忘れることなく、一方で「経験に見合った」仕事をしていると評価いた
だけるよう、頑張っていきたいと思います。

なお、今月初頭、改選後の第1号(通算第16号)となる区政報告書を作成し
ました。
是非ご覧いただければと思います。

http://homepage3.nifty.com/ikuma/200708.pdf

八月に入り、連日非常に暑い日が続いています。皆様方におかれましても、お
身体ご自愛ください。

岩田いくま

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