応急手当普及員②(8/12)

本日は、先週金曜日に受講した「応急手当普及員再講習」にて示された、

「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた市民による救急蘇生法について(指針)」

における、”基本的な考え方”についてご紹介したいと思います。

示されたのは、下記3点です。

○胸骨圧迫のみの場合を含め心肺蘇生はエアロゾル(ウイルスなどを含む微粒子が浮遊した空気)を発生させる可能性があるため、新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては、すべての心停止傷病者に感染の疑いがあるものとして対応する。

○成人の心停止に対しては、人工呼吸を行わずに胸骨圧迫とAEDによる電気ショックを実施する。

○子供の心停止に対しては、講習を受けて人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、人工呼吸も実施する。

3点目については、「子供の心停止は、窒息や溺水など呼吸障害を原因とすることが多く、人工呼吸の必要性が比較的高い」ため、とのことです。

新型コロナウイルス感染症の流行により、日常生活において様々な対応が迫られておりますが、救命救急における対応についても、ひとつの知識として知っておいていただければと思います。

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