私自身が区政に取組む際に意識している基本姿勢の1点目は、
・「未来への責任」を自覚し、長期展望をもって判断する
になります。
最近の区政について強く感じる不安(かつ不満)は、
「時間軸での発想があまり感じられない」
ということです。
ここ10年、リーマンショック以降は、歳入の中心である区税収入及び特別区財政交付金は大きく伸びています。
一方で、今後について目を転じれば、杉並区における人口動態の変化(2030年代をピークとした絶対数の減少、及び、高齢者比率の右肩上がりの増加)や区立施設の老朽化対応で、財政需要が拡大していくのは目に見えています。
そうした中、23区平均では平成22年度~29年度の7年間で、約320億円、将来への備えとして実質的な貯金(基金残高 - 区債残高)を積み増しています。
しかしながら、同じ時期に杉並区では、実質的な貯金は約8億円のマイナスです。
果たしてこうした「お金があれば、その分使う」という区政が、
「長期的な視点にたった区政」
「未来への責任ある区政」
といえるでしょうか。
親世代のひとりとして、子供達に胸をはって時代を引き継げるようにするには、時には
「今に厳しい」
判断も必要になります。
いかに良い世の中を次世代に引き継ぐことができるか、この視点は決して忘れるべきではないと思います。
|