アリとキリギリス(5/2)

以前から当欄で時折ご紹介している通り、私の購読紙(日刊紙)は日本経済新聞です。

そこでは、

「身近な疑問を読み解く やさしい経済学」

がシリーズ連載されておりますが、現在は、

「今か先かの葛藤」

というテーマになっています。

先日、ここで”アリ”と”キリギリス”が、比喩としてとりあげられておりました。

「目先のモノを過大評価してしまう”現在バイアス”」に関しての記述でしたが、

「私たちの内面では、目先しか考えないキリギリス的な自分と、将来を考えるアリ的な自分の間でいつも葛藤が起きています」

との文章。

これは、政治の世界でも同じだと思います。

”キリギリス”的な政策(施策)は、「今」の人には喜ばれることが多いかもしれませんが、しっかりと”アリ”的な視点のもとで判断していなければ、「次世代」や「まだ生まれていない世代」に、大きな禍根を残しかねません。

この視点だけは、政治の世界に携わっている以上、決して忘れてはならない視点だと思います。

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