『こゝろ』(5/17)

先日、25年振り(!)に、夏目漱石の『こゝろ』を読みました。

改めて考えてみると、この長編小説が世に出たのは大正3年(1914年)ですので、今年はちょうど100年目なんですね。

時代背景が異なるため、自殺に対する考え方等は当然現代とは異なりますが、ページをめくる手をとめさせない文章は、さすが「不朽の名作」ですね。

ところで、なぜ「25年振り」かといえば、私の記憶が間違っていなければ、高校2年の現代文の授業で、まるまる1年、この小説が題材でした。

なので、手持ちの本には、様々な書き込みがなされています。

改めて読み直すなかで、25年前の高校生(=私)が書きこんだ内容を読み返すのも、なかなか興味深いものがありました。

少し前には芥川龍之介の短編(『藪の中』等6編)も読みましたが、仕事に直結する本ばかりでなく、読み継がれてきた名作を読むのも、なかなかいいものですね。

(写真は、私が手持ちの『こゝろ』。昭和62年1月30日発行の、第128版です。値段をみると、300円でした)

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