多面的な視点(2/9)

皆様それぞれに「愛読紙」があると思います。

私は、父の影響か、20年来、新聞は日本経済新聞です。

ビジネスマン時代は、正直「とても新聞を読んでいる時間はない」という時期も結構ありましたが、この仕事(区議会議員)をさせていただいてからは、仕事に必須な情報収集手段として、必ず目を通すようにしています。

そんな中、昨日の日本経済新聞の「経済教室」という論壇では、「新・エネルギー戦略」として、エネルギー・環境問題研究所代表の方の論文が掲載されていました。

ポイントとして掲げられていたコメントを転載すると、

・原発再稼働問題は中長期の議論と切り離せ

・再生可能エネルギーは必ずしもエコでない

・エネルギー利用の「全体最適化」の議論重要

というものでした。

例えば2点目の「再生可能エネルギーは必ずしもエコでない」という論拠は、

「温暖化ガスはほとんど出ないが、地熱発電を例外として、火力発電所や原発並みの大出力を得ようとすると、膨大な地表面積を占有せざるを得ず、生態系に大きな直接的負担をかける」

というものです。

最終的にどのようなエネルギー政策が良いかは議論がわかれると思いますが(まさに「全体最適」の視点が重要ということですね)、ご都合主義に陥らず、多面的に見たうえで一定の判断を下すことの重要性が指摘されているように思います。

議論をするうえで、どうしても「我田引水」になりがちですが、異なる意見・見解も理解したうえで、自分なりの判断を下していくようにしていきたいですね。

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