アンケート(8/27)

先日、某大学の4年生から、「卒業論文に関する調査研究への協力依頼」を受けました。

調査対象は、スペシャルオリンピックスのコーチ。調査内容は、知的障害のある人達にスポーツ活動の指導を行っていくなかで、どのようなことに配慮や工夫をしてプログラムを行っているか、といったものでした。

まず、大学生が自身の卒論を、こうしたテーマを論点として書く、ということは嬉しいですね。

ただ、アンケートには、なかなか答えにくかったのも確かです。

設問者(大学生)としては、「プログラムとしての対応」を知りたかったのだと思いますが、スペシャルオリンピックスの性質上、参加するアスリートの障害程度は多岐にわたりますので、例えば「アスリート」として括った設問に対しては、正直答えに困ります。

例えば、アスリートに関する設問として、

「競技規則の理解について困難を示している」(5段階のうちから選択)

というものがありましたが、プログラムとして考えると、全ての段階が当てはまります(各アスリートを思い浮かべて検討すると、各段階に、それぞれ該当するアスリートがいます)。

アンケートという手法は、多様な意見の分布をわかりやすく集約するうえでは有効な手段ですが、その設問の仕方によって、集まる回答も異なってきます。

また、回答者にとって、「回答に困る」という場合も出てきます。

自身が選択式のアンケート調査を行う場合には、そうしたことに十分留意するようにしたいと思います。

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