先週金曜日、日本経済新聞に、
「日本、借金漬け深刻 資産引いた純債務のGDP比 先進国で最悪水準」
との記事が掲載されました。
それによると、国と地方、社会保障基金を合わせた一般政府ベースの純債務(債務から資産を引いた額)が2010年にGDP比104.6%に達し、先進国で最悪となる、とのことです。
政府の財政状況については、「借金(債務)が多くても、貯金(資産)もあるから大丈夫」という意見も耳にします。
確かに、債務残高がGDP比で先進国最悪になったのは今から約10年前ですが、その頃の純債務のGDP比は50%台だったので、当時であればそうした意見もわからなくはありません。
しかし、純債務がGDP(国内総生産)を超える、という状況では、とてもそんなことはいえないのではないでしょうか。
過度に悲観論を展開するつもりはありませんが、「未来への責任」について、現役世代として、そしてこうした財政状況をつくってしまった世代の一人として、しっかりと認識しなければならないと思います。
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