世代別予算B(3/11)

昨日は、来年度予算案をもとに、世代別の一人あたり予算額を算出しました。

国レベルの話ではよく、「高齢者には多くの予算がつけられているが、子供向けの予算が少なすぎる」と言われますが、杉並区のような基礎自治体では、子供向けの予算の割合が非常に高いことが見てとれると思います。

さて、それではこの「世代別一人あたり予算額」に、30年後の世代別推定人口をかけあわせると、総額はどうなるか。

結果は1,444億円であり、来年度予算案と比較して17億円の増。ほぼ変わらない、という結果が出ました。

もっとも、生産年齢人口(15〜64歳)が3.2万人減るので、歳入が減る可能性が高いことには留意する必要があります。

以上、個別施策を考える前提として、大まかに「どのように予算が使われているのか」を世代という切り口で見てきました。

長期的な人口構造の変化を睨み、どういった施策を今行うべきか、また何に重点配分すべきかということを考える際に、こうした数字を概算でもつかんでおくことは必要だと思います。

<< 「一筆啓上」トップに戻る