昨日26日(水)は、区議会第4回定例会の中日(なかび)ということで、教育委員人事の同意が議案として審議されました。
審議が行われる午後の本会議再開段階で、着席議員の数は45名(議長含む)。まずは質疑が行われ、その後10名の議員が意見(議案への賛否)を述べました(賛成意見が3会派3名、反対意見が7会派7名)。
と、ここまでは通常通りでしたが、ここで異変が。
採決に入る直前に、22名の議員が退席してしまいました(この中には、反対意見を述べた7名も含まれます)。
そうすると、議場に残されたのは、議長をいれても23名。現在杉並区議会の定数は48名ですので、過半数を割ってしまいました。
ということで、暫時休憩。
審議が紛糾したり、傍聴者が議長の命令を聞かなかったりして、暫時休憩に入ることはありますが、こうした形での休憩はかなり珍しいと思います。
で、休憩入りしたところで疑問その@。
通常こうした場合は、会議再開に向けて対応策を協議するために、議長もしくは議会運営委員会委員長が、各会派の幹事長に集まるように声をかけます。
(昨年、傍聴者対応で暫時休憩が入ったときも、議長が即座に各幹事長に呼びかけました)
が、今回はなかなか声がかからず、なぜか副議長が「俺が呼びかけるのも変だけど。。。」と、議会正常化に向けて動かれました。(発言は正確ではありませんが、このようなニュアンスだったと思います。間違っていたら、副議長ごめんなさい。)
なぜ議長もしくは議会運営委員長が動かないのか?
結局その後、幹事長会が随時開かれ、退席議員のうち7名(賛否の意見を言っていない議員ばかりです)が審議に復帰することで本会議が再開されました。
で、疑問そのA。
再開にあたっても、残りの退席者(15名)は審議に復帰しませんでした。そうすると、意見として「議案に反対」の旨7名の議員から発言はありましたが、採決上は棄権です(結果、「起立全員=全員賛成」となりました)。賛否の意見まで述べておいて、採決を棄権するのは民主主義のあり方としてどうなんでしょうか?好き勝手言っておいて、肝心のときにいないというのは、私には???です。
(ちなみに、議案に反対する議員の戦術として、会議を成立させないために退席したのは、良否は別として、私は理解できます)
そして、そもそもの疑問そのBですが(疑問を感じた順番としては最初です)、「退席→審議復帰」した7名の議員(全て同じ会派です)は、こうした事態が発生しうることを可能性として想定していなかったのか?想定していたうえで、退席をしたのか?私の会派自体、事情により欠席中の議員等いたのであまり強く言えませんが、この会派が議長&議会運営委員会委員長を出している会派だけに、正直?????です。
いずれにしろ、私には理解できない不可解なことが多い1日でした。主義主張は別として、「会議体としての議会はどうあるべきか」「議員はどうあるべきか」」「”○○長”の役割とは何か」等、色々と考えさせられる1日でしたね。
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