地方議会はどこへ@(11/21)

先週水曜日(12日)、(財)特別区協議会主催の講演会「地方議会の未来予想図はどこに 〜 分権改革の進展のなかで 〜 」を聞きに行きました。

講師は読売新聞東京本社編集委員の青山彰久さん。地方分権改革推進委員会の第一次勧告や第29次地方制度調査会で行われている議論をもとに、地方議会改革の論点が示されました。

まず、地方分権にあたって住民側に必要な認識として、

「自分たちのまちの行方は自分たちで決める。他の誰かに決められて不満を言うのではなく、自分たちで決めた結果を自分たちで引き受ける。」

という指摘がありました。

そのうえで、議会の今後のあり方としては、

「首長にはない議会の機能(@公開の場で様々な意見と利害を調整する討論と審議A住民の多様な意見を代表する機能)」をしっかり認識する必要がある

と冒頭に触れ、その具体的な姿として

(1)under the table から on the table へ

(2)討論は首長との間だけでなく、議員同士でも行う

(3)議会全体で住民との対話の機会をつくる

といったことが指摘されました。

「何をいまさら」という感想をお持ちの方も多いでしょうが、残念ながら、この程度のことすら地方議会では現実に出来ていない、ということです。

かくいう杉並区区議会でも、(2)はいくらか行われるようになりましたが、(3)は未だ出来ていません。

ということで、続きは来週に。

(写真は、会場となった東京区政会館)

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