麻生政権の追加経済対策の目玉の一つである、定額給付金の大枠が固まりました。
賛否さまざまな意見が出ておりますが、私は否定的です。
理由を一言で言えば、「何のための施策か、理念が全く見えない」からですね。
景気浮揚効果があるとはとても思えませんし、単発でお金を配ることが福祉だとも思いません。
あえて良い点を探すとすれば、「お金の使い道を政府ではなく国民が決める」ということでしょうか。
ただこの点についても、これだけ借金を抱えた国家財政の中で、借金返済より優先して行うべきかと言えば、将来世代への責任を考えても、「是」とは言えませんね。
また、所得制限を市区町村に委ねることをもって「地方分権」と言う論調もあるようですが、それをいうなら、当該自治体の住民に配る給付金相当の額を各市区町村に交付し、「各自治体が何にどう使うかを決め」てこそ、地方分権だと思います。
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