子供支援の総合化(11/14)

先月末の10月30日(木)、世田谷区民会館で行われた「地方自治と子ども施策 全国自治体シンポジウム2008」に参加してきました。

テーマは「子ども支援の総合化」。シンポジストは、
・世田谷区(幼児期からの子ども支援の総合化)
・江戸川区(すくすくスクールの取り組み)
・豊田市(子ども条例)
でした。

主題は「子育て支援からさらに進んで子ども支援へ」というものでした。

理念自体は賛同できますし、世田谷や江戸川で実際に取り組まれている施策は参考になりましたが(例えば、世田谷区の『こそだてコンパス』という冊子はなかなかです)、いくつかの自治体で取り組まれている「子ども条例」に関しては、違和感を感じる部分もあります。

それは、「子供の権利を数多く列挙するのはよいが、対となるべき”子供の責務(義務や責任)”への言及が少なすぎるのではないか?」と言うことです。

例えば豊田市の条例にしても、責任にほんの少し言及しているだけですし、世田谷区の条例も、”保護者・学校・区民・事業者・区の務め”は定めていても、”子供の務め”は定められていません。

今のところ、当区で「子供条例をつくろう」という強い動きはありませんが、もし制定することになれば、このあたりのことはしっかり考えたいと思います。

*ところで、当区の組織もそうですが、「子ども」という表記を用い、「子供」とはしていません。色々な意見があるのは知っておりますが、やや神経質すぎるように思います。そうした想いから、当欄では基本的に「子供」を使い、シンポジウムの表題等は、主催者の表記に従って「子ども」としております。

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