委員会視察A(10/30)

初日の視察先である名護市では、はじめに

@多様な主体の意見反映手段を講じた第4次名護市総合計画の策定

について、お話を伺いました。

簡単に名護市の取り組みをご紹介すると、住民参加のまちづくり・市民との協働の一環として、市の基本構想・基本計画策定にあたって、住民参加の「まちづくり懇話会」から素案を提案してもらう、という取り組みを行っています。

住民参加のまちづくりの実践として非常に興味深い取り組みではありますが、住民代表である議会の議決対象が基本構想だけであることを考えると、この仕組みをそのまま取り入れることは私自身は疑問を感じます(基本計画は、議会への報告事項)。

地方政府において代議制民主主義を取り入れている以上は、上記まちづくり懇話会のような住民参加の会議体が提案する行政計画等は、少なくとも議会の議決対象とする条例を事前に制定しておくべきだと思います。

そうでなければ、実際に他自治体で起きた事象ですが、

「選挙で落ちた人間が”公募市民”として行政計画作成に携わり、選挙に通った人間(議員)が行政計画に関与できない(報告に対する質問しかできない)」

という、かなりおかしな現象が生じてしまいかねません。

当区も住民参加がかなり進んでおり、そのこと自体は素晴らしいことですが、議会に属する人間としては、その職責が果たさねばならないことをしっかりと認識して対応していきたいと思います。

(写真は、名護市役所でみかけた「各種証明書取得用自動販売機」。窓口での小口現金処理がなくなるので、なるほど便利だな〜、と思った反面、買い間違いの精算を窓口でやるとなると、かえって面倒かもしれません。ただ、面白い取り組みだと思います。)

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