色々なギャップ(10/1)

昨日に引き続き、総務財政委員会のお話です。

補正予算の審議を通して、改めて感じたことがありました。

それは、「議員個々の生活環境に伴う、考え方のギャップ」

についてです。

私達議員は仕事柄、いろいろな世代や生活環境の人達と接することが、比較的多いと思います(但し、最も世の中に多いと思われる”サラリーマン”との接触が少なくなりがちなのことも、忘れてはならないと思います)。

したがって、世代毎の関心の中心や、生活環境の違いによる関心の違いについても、それなりに触れることができます。

しかしながら、各議員の「私人」としての生活環境により、入ってくる情報に偏りが生まれることも確かだと思います。

そして、今回の委員会で感じたのが、、巷間よく言われる、「思想信条の違い」「世代によるギャップ」の他に、

「子供がいるかどうか」

による考え方のギャップというものが結構あるのかな、ということです。

例えば、先の委員会では「家賃補助」の話が、とある年配の委員から出ましたが、対象としてあがったのは「高齢者」でした。
おそらく私の世代で子供のいる人であれば、最初にあがるのは多子世帯をはじめ、子育て家庭ではないかと思います。

また同世代の単身の委員から「保健センターの必要有無」について問題提起がありましたが、これも子育て中(特に乳幼児)の人であれば、日常生活でそれなりに接点があるため、そうした問題提起自体あまりしないのではないかと思います(もちろん、今のままであるべきと言っているわけではありません。組織や仕事の中身をより良くする必要はありますし、また現在は5箇所に配置されていますが、それだけ必要かどうかについても考える必要があります)。

さらに、一番考えさせられたのが、「浮いたお金を、借金返済にまわすか、それとも現在のサービス拡充にまわすか」での議論です。

この点について、子供のいない(子育てをしていない)議員から「現在のサービス拡充にまわすべき」と言われても、正直なところ、政治信条を超えて、私には全く説得力がありません。
どれだけ貯金を残すべきかについては議論があると思いますし、「現在がなければ未来もない」といわれれば一理ありますが、総論として、現在の行政サービスの水準をさらに上回ることを、子供達に借金してまでするべきなのか?

未就学児が3人いる私としては、まず負の遺産(借金)をきちんと返済すべきだと思います。

なお、子供のいない(子育てをしていない)人全てが皆「現在のサービス拡充にまわすべき」と考えているわけではないことはもちろん理解しておりますし、子供がいないことの是非を論じているわけではありませんので、誤解なきようお願いいたします。

(写真は、報告事項6件の一覧です)

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