自転車駐車場の整備にあたっては、
「駅の近くに、一定の広さの土地が必要」
ということが、新規に整備する場合の難点になります。
何しろ、駅に近ければ、一般的にいって地価が高くなりますからね。
こうした問題を解決するかのように、
「機械式地下立体駐輪機」
というものがあります。
実際に導入されているのが、今回伺った三鷹市のすずかけ駐輪場です。
写真の機械で自転車を出し入れしますが、1基あたり180台が地下に収容できます。
気になる入出庫の時間も、入庫はカードを挿入する手間と入口(写真の黄色い扉が開き、自転車を差し込む機械が出てきます)に自転車を入れる手間だけ、出庫も平均10秒、最大でも15秒程度とのこと。
実際に側面を開けていただいて自転車が収納される様子を見ましたが、結構なスピードで機械が上下しており、入出庫時間が10秒程度というのも十分納得しました。
ちなみに、ここでも「自転車の個性」が難しい問題を孕んでいました。
というのは、この三鷹市すずかけ駐輪場が導入した段階では、省スペースで導入できることに重点が置かれていたため、「後ろかご」のある自転車は収納できないとのこと。
現在はメーカーさんが新しい機種を出し、後ろかご付の自転車でも収納できるようになったようです(その代わり、必要な面積/容積は増した、とのことです)。
いずれにしろ、東京の地価と駐輪場での人件費を勘案すれば、十分導入に値する設備だと思います。
なお、視察自体はこの後自転車専用通路を車上から見学し、区役所へと戻りました。
|